協同組合浜田水産物加工センター
組織概要
住所:〒697 浜田市原井町3050−30
電話番号:0855(22)2404 FAX:(23)6072
設立:平成元年8月
業種:食料品・水産物加工
組合員:10人
出資金:10,000千円
地区:浜田市
組合形態:同業種同志型組合
専従理事:1人
(平成9年時点)
−Topics−
環境に優しい水産加工団地のモデル事業
全国一の共同浄化施設で排水浄化に取り組み、団地海域の水質悪化を防止。環境問題に自主的・積極的に貫献するクリーンで先進的な組合として地域社会から評価されている。
事業の経緯
昭和52年に、浜田港は港湾整備推進のため、A海域に指定された。A海域には、環境庁基準により、BOD20ppm以上の排水を流すことはできない。浜田港に隣接して建設された水産加工団地の組合員は、全てこの基準を満たす必要があったため、各組合員の排水を一か所に集中して、効果的・効率的に処理する施設の必要性から当事業はスタートした。平成3年度に全国一の能力を持つ共同浄化施設が完成し、全組合員の排水がBOD20ppm以下となった。環境問題に対するモデル的な事業として全国的に注目されている。
事業の仕組
水産加工団地などからの排水をパイプで共同浄化施設に運び、スクリーンや微生物などを用いて浄化している。BOD20ppm以下に浄化された排水は海へ放流されているが、BOD20ppmは飲料水としても利用可能な水質である。排水の浄化に取り組むことにより、浜田港および周辺の海域の水質悪化を防ぎ、漁港の快適な利用に積極的に貢献している。
組織の体制
平成3年、県が浜田漁港共同浄化施設を建設した。市や組合などで設立した社団法人浜田漁港排水浄化管理センターが、市の委託でこの共同浄化施設を管理・運転している。組合員はこれを利用するために、排水量に応じた基本料金と利用料金を負担している。操業開始後、漁獲高の減少による処理費の高騰という問題が生じ、施設を利用する他業者や浜田漁協関係者らとともに、排水処理検討委員会が組織され、問題解決のための努力を続けている。
成 果
環境問題に対して自主的に取組むことにより、地域社会からの評価が高まった。また工場内の全ての環境向上に対して意識が高まり、従来の水産加工工場とは異なる良好な労働環境が得られている。