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石央セラミックス協同組合
組織概要
  • 住所 〒699−25
      島根県邇摩郡温泉津町
      福波大字福光ハ1458−3
  • 電話番号0855−65−2868
  • FAX番号0855−65
  • 設立 平成5年6月
  • 主な業種 粘土瓦製造業
  • 資金 2億5,000万円
  • 地区 島根県の中・西部
  • 組合形態 事業協同組合
  • 組合職員・従業員 18人 専従理事
−Topics−
産地としての意識を高め、近代的な共向生産工場を整備

産地間競争の激化、住宅の洋風化、住宅業界のニーズの多様化などに対応するために、近代的な共同生産工場を整備した。その他、多様な事業展開を図っている点に注目できる。


事業活動の背景
瓦には多くの種類がある。従来、個々の企業において、あらゆる種類の瓦を生産していた。また、近年では、産地間競争の激化、住宅業界のニーズの多様化など、瓦業界として新たな対応が必要となってきた。これに対応していくには、産地としてまとまり、また、市場競争力をつけるために、一括大量生産と質の高い品質管理が不可欠であった。そこで、組合化することで、各組合員において最も生産枚数の多い桟瓦を組合の共同工場において共同生産することとした。まず、共同工場を整備することで、生産に必要な材料、資材を組合が大量一括購入することで、生産コストの削減を目指した。また、共同生産することで、品質の安定化を図り、商品に対する信頼度の向上を目指した。


事業活動の概要
合理化・オートメーション化された近代的な工場を整備するために、平成5年に組合を設立した。その後、通産省の「特定中小企業集積活性化承認組合」に認定され、工場を建設した。この組合工場では、組合員が大量に必要とする「桟瓦」を生産し、組合員に供給している。また、現在では新商品の生産も始めている。


成 果
共同工場の整備、共同生産体制の確立により、産地としての意識が高まるとともに、組合員間の結束力と連携力が格段に向上した。また、共同生産産による生産コストの削減、品質管理の徹底だけではなく、さらに多様で新たな事業に積極的に取り組むことができるようになった。−つは、組合員企業の販売促進の一環として、組合が生産する瓦のデータをデジタル化し、設計者向け「石州瓦CADデータ」を作成した。このデータを業界専門雑誌に添付したり、ホームページに掲載することで、設計者の支援をおこなうとともに、積極的なPR展開をおこなっている。二番目には、工務店・大工に代わって住宅の完成予想図をコンピュータ・グラフィックスで作成するサービスを始めている。三番日には、洋風化する傾向にある住宅に似合う新しい商品を開発し、現在市場化に向けて積極的に取り組んでいる。このように、設立当初の目的は生産コストの削減、品質の安定化などであったが、共同生産することで、組合員間の結束力が向上し、協力してさらに産地化していくという意織が成功に結びついている。