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協業組合益田食品
組織概要
  • 住所:〒698 益田市安富町1136
  • 電話:08562(5)2266  FAX:(5)1625
  • 設立:設立:昭和44年9月
  • 業種:豆腐・油脂、蒟蒻製造業
  • 形態:全部協業型協業組合
  • 組合員:5人
  • 出資金:95,000千円
−Topics−
別組織の技術の応用でオカラの肥料化に成功

 産業廃棄物として処理費を要していたオカラに、別組織のもつ発酵処理技術を活用することで、オカラを産業廃棄物から原材料に変えることができ事業の新展開が可能となった。


導入の経緯
協業組合マスダ食品は、とうふ、油揚、こんにゃくなどの食品製造をおこなっているが、製造の過程で発生するオカラの処理が緊急の課題となってきた。以前は、家畜の飼料として農家へ販売していたが、石油ショック以来、オカラを家畜の飼料として使用する農家がなくなったことから、産業廃棄物として費用をかけて処理するしか方法がなかった。近年になり、処理費が一層負担となってきたため、オカラの処理方法・利用方法を検討していくことになった。マスダ食品としては、オカラの利用を考える際に簡易な処理ではなく、高度な処理を加えることで、産業廃棄物を別の商品として販売できる方法を模索していった。


事業の内容
 マスダ食品は、オカラの高次利用化を模索している中で、オカラに発酵菌を混合することで、肥料をつくり出せることがわかった。しかし、発酵菌処理には特別な知識や技術を伴うため、現行のマスダ食品の体制では困難な問題があった。そこで、別組織である農事組合法人バイオメイト益田を設立することにより、オカラを発酵処理させた肥料の製造・販売の事業化を目指した。バイオメイト益田では、各種実験後オカラの発酵処理に成功したことから、マスダ食品からオカラを材料として仕入れ、肥料化した商品を販売している。


実施組織・体制
 農事組合バイオメイト益田の役員は、協業組合マスダ食品の役員と同じくし、両組合の関連性を強くした。さらに、このことにより、マスダ食品では、食品製造・加工業務の拡張が図られ、バイオメイト益田では、オカラの肥料生産の他、他分野への応用を研究するなど、互いの専門性を向上させる組繊をつくりあげていった。