生産コスト、物流コスト、資源の枯渇化など産地として直接業績に関係してくる問題であるため、組合員間で真剣な議論がおこなわれた。これにより、以前にも増して、産地としての意織、産地としての連携力が向上した。一方、生産コストや物流コストなどの問題は、あくまでもコストに関する問題である。しかし、当産地では、経営上の問題として資源の枯渇化問題が表面化してきている。この資源枯渇化問題を検討していくうちに、資源の枯渇化だけではなく、自らが出す産業廃棄物問題、自然破壊など環境問題についても話し合うようになり、環境に対する意職が生まれた。そして、資源の枯渇化という問題を機に、地域とともに発展する組合・産地・業界・企業、地域に優しい組合・産地・業界・企業という対社会的な要素も考えていく必要があるという意識になった。「地域とともに」「地域に優しい」という新たな経営理念をもつようになり、意識のうえで、産地・組合・組合員として大きく成長した。 |