(2) 従業員が不足している職種・部門

従業員が不足している職種・部門としては、島根県計で、「現業・生産」(46.7%)が最も多く、次いで「営業」(29.3%)、「生産管理・生産技術」(25.0%)などが上位にきている。

一方、回答率の低い項目をみると、「総務・人事・労務」(7.6%)、「研究開発・設計」(6.5%)、「財務・経理」(4.3%)など、生産・販売に直接関わらない、いわゆるジェネラルスタッフ関連の部門が多くなっており、これらの部門への不足感は低くなっている。

規模別にみると、「現業・生産」に関しては、100人未満までの事業所における回答率は、相応に高くなっており、また「営業」に関しても、1~9人規模の零細事業所での回答率の高さが目立ち、100人未満の規模の事業所は、やはりジェネラルスタッフより、生産・販売に直接関わる職種での不足感がある。一方、100人以上の大規模事業所では「研究開発・設計」(14.3%)、「財務・経理」(14.3%)、「経営企画」(14.3%)など、ジェネラルスタッフ部門での不足感が、他の規模の事業所に比べて大きいことがわかる。

従業員が不足している職種・部門 地域別、規模別

従業員が不足している職種・部門について、産業別にみると(グラフ次頁参照)、製造業では「現業・生産」(60.0%)の回答率で突出して多く、非製造業では「営業」(33.3%)、「現業・生産」(31.0%)、「販売・サービス」(28.6%)の順で多くなっている。

「現業・生産」について、具体的な業種でみると、「繊維・同製品製造業」(87.5%)、「機械器具製造業」(77.8%)、「建設業」(72.7%)、「金属・同製品製造業」(62.5%)、「食料品製造業」(53.8%)など上位5業種のうち4業種までが製造業である。

従業員が不足している職種・部門 地域別、産業別
[目次]