【事例7】日本海乙コーポレーション株式会社(新潟県)

<組織概要>
組織名 日本海乙コーポレーション株式会社
代表者 代表取締役  市野瀬 龍夫
組織結成年 平成7年6月
住所(連絡先) 〒959−26
中条町大字乙805番地1
電話番号 0254(46)5404
FAX 0254(46)5416
事務局担当者 取締役専務 渋谷 利雄
出資者数 15人
構成業種 旅館業、神主、菓子製造業、酒類小売業、農業、建設業
構成員の地域分布状況 中条町、新発田市
事業規模 資本金2,000万円
売上 8,000万円(6月〜12月期実績)

<組織の特徴>

(1)キャッチフレーズ
雪深い飯豊連峰からの伏流水が自噴する「どっこん水」の商品化
(2)事例概要
 中条町の乙地区では、良質な天然水が自噴している。この天然水「どっこん水」の販売を目的に当地区の有志によって共同出資会社を設立した。今後は、天然水の販売に加え、農産物等の地域特産品の販売も考えており、地域振興の中心的役割を果たそうとしている。

<組織の活動状況>

(1)組織の設立の経緯・組織の目的
 中条町の胎内川近くでは、良質な天然水が自噴している。この天然水は、雪深い越後飯豊連峰の渓谷を源とする雪解け水で、胎内川の伏流水となって中条町の扇状地で自噴するもので「どっこん水」と呼ばれている。「どっこん水」は、昔弘法大師が諸国行脚のみぎりに当地の乙宝寺で修行をした際、仏具の一つである独鈷杵(とっこしょう)で「聖地に清水の湧き出ずる」と唱えたところ清水が自噴したと伝えられているもので、これを「独鈷水(とっこすい)」と呼んでいたが、現在では当地でなまって”どっこんすい”と呼ばれるようになったものである。
 この「どっこん水」は、軟水のため飲みやすい水であること、また最近の健康志向から天然水がブームになっていること、さらに県内で本格的にミネラルウォーターの製造・販売に取り組んでいる企業が殆どなかったことから、この天然水「どっこん水」の製造・販売を目的とする共同出資会社を設立した。
 なお、当事業の開始にあたっては中条町及び地元農協からの協力が得られ、工場施設、用地は農協から借り受け事業を開始している。
(2)組織の事業(活動状況)・主な成果
 現在のところ当社で製造・販売している天然水は、2リットルのペットボトルのみである。天然水の製造にあたっては、原料となる天然水が50mの地下から自噴しているのでその天然水を工場内に引き込み、濾過→加熱処理→冷却→充填の工程で1時間当たり約1000本の「どっこん水」の生産を行っている。
 なお、これら処理を行う工場用設備としては、6000万円の機器を導入している。
 今後においては、品種拡大のため携帯可能な500mlのペットボトルの「どっこん水」の製造も新たに計画している。
 現在のところ、中条町、中条農協の協力を得て「どっこん水」と地元米「こしひかり」とのセット商品としての販売も行っているが、さらなる需要開拓のために酒販店を経営している営業担当役員が新潟市内、首都圏を中心に販路拡大のための営業活動に取り組んでいる。
(3)組織が抱える問題点
 現在抱えている最大の問題点は、販路拡大を如何に図っていくかが大きなポイントとなっている。今後、首都圏を中心にミネラルウォーターの需要はさらに拡大していくことが予想されるが、大手メーカーおよび輸入ミネラルウォーターのシェアがかなり大きいため、営業・販売促進面での体制整備が大きな課題となっている。
(4)当該組織を選択した理由
 組織結成にあたっては地域振興がおおきな目的であったが、「どっこん水」の製造販売及び地域特産品の販売が最大の目的であったため、柔軟に企業活動が展開できる共同出資会社を選択した。
(5)今後の活動予定
 当社は、会社発足して「どっこん水」の製造販売を開始したばかりであり、この天然水の製造・販売をいち早く軌道に乗せ、工場での製造体制も24時間稼働にすることを目標にしている。
 また、将来的には会社の定款事業に地ビールの製造販売、酒類の製造販売、海産物の販売、生鮮品の販売、加工調理食品の販売等も掲げていることから、これら地域開発または地域振興に結びつく事業にも順次取り組んでいく予定である。

<その他>

○必要としている支援・情報
マーケット開拓のための宣伝・広告等の協力・支援