(2) 採用充足状況

平成19年3月の新規学卒者の採用計画に対する採用実績からみた充足率ならびに平均採用人数について(グラフ次頁参照)、学卒種別にみると、下記のようになっている。

【 高校卒 】

充足率は、島根県計で、技術系82.2%(全国平均:80.8%)、事務系92.6%(同:90.0%)、合計85.0%(同:83.0%)で、いずれも全国平均を上回っている。

規模別にみると、技術系、事務系、合計ともに小規模事業所ほど充足率が高く、産業別にみると、技術系、事務系とも製造業が非製造業を上回り、合計でも製造業87.0%に対し、非製造業82.6%となっている。

また、平均採用人数は、島根県計で、技術系2.14人(全国平均:2.17人)、事務系1.79人(同:2.07人)、合計2.43人(同:2.38人)で、合計値では全国平均を上回っている。

規模別では、大規模事業所ほど、また産業別では、非製造業の方が、平均採用人数が多くなっている。

【 専門学校卒 】

充足率は、島根県計で、技術系88.9%(全国平均:76.6%)、事務系100.0%(同:90.9%)、合計90.0%(同:79.5%)で、いずれも全国平均を上回っている。

規模別には、特に差異を把握するにはいたらなかったが、産業別にみると、やや製造業の充足率が高い。

また、平均採用人数は、島根県計で、技術系1.33人(全国平均:1.56人)、事務系1.00人(同:1.46人)、合計1.29人(同:1.63人)で、いずれも全国平均を下回っている。

規模別にみると、特に差異を把握するにはいたらなかったが、産業別では若干製造業の方が平均採用人数が多い。

【 短大卒(含高専) 】

充足率は、島根県計で、技術系100.0%(全国平均:85.6%)、事務系100.0%(同:95.1%)、合計100.0%(同:90.1%)で、いずれも全国平均を上回っている。

また、平均採用人数は、島根県計で、技術系1.00人(全国平均:1.29人)、事務系1.00人(同:1.37人)、合計1.00人(同:1.38人)で、いずれも全国平均を下回っている。

充足率、平均採用人数とも、規模別、産業別には特に差異は把握できなかった。

【 大学卒 】

充足率は、島根県計で、技術系100.0%(全国平均:75.5%)、事務系88.9%(同:90.0%)、合計95.2%(同:81.7%)で、事務系のみ全国平均を下回っている。

産業別の合計では、製造業が非製造業を若干上回っている。

また、平均採用人数は、島根県計で、技術系1.71人(全国平均:2.03人)、事務系1.33人(同:2.06人)、合計1.54人(同:2.31人)で、いずれも全国平均を下回っている。

規模別にみると、30~99人規模の事業所が100~300人規模の事業所を若干上回る。(30人未満の事業所は回答なし)

産業別にみると、技術系では非製造業(2.00人)が製造業(1.50人)を上回るが、事務系では製造業(1.50人)が非製造業(1.25人)を上回っている。

新規学卒者の採用充足率 新規学卒者の平均採用人数

注)充足率の計算においては、採用計画人数と採用実績人数は、「合計人数=技術系の人数+事務系の人数」となり、合計値は、加重平均値と等しくなるが、平均採用人数の計算においては、技術系、事務系両方を採用した事業所を、合計値の計算では1事業所としてカウントするため、「合計の事業所数<技術系採用の事業所数+事務系採用の事業所数」となり、母数となる事業所数が、合計の方が少なくなるため、合計値が大きくなる。

[目次]