4. 技術・技能・知識・経験の承継

(1) 技術・技能等承継の程度

技術・技能・知識・経験の承継の程度については(グラフ次頁参照)、島根県計で、「部分的には承継されているがまだ不十分」(56.1%)が突出して多く、次いで「承継する必要がない」(18.0%)、「十分承継されている」(16.3%)と続いており、「十分」と「部分的には」を合わせて「承継されている」とする回答率が7割を超える。これは全国平均と比べても、ほぼ同様の結果となっている。

規模別にみると、30人未満の比較的小規模事業所で「承継する必要がない」の回答率の高さが目立つ。また概ね大規模事業所ほど、承継の度合いは高い傾向がみられ、「十分」と「部分的には」を合わせて「承継されている」とする回答は、30~99人規模の事業所で80.4%、100~300人規模の事業所で88.4%に達する。

産業別にみると、若干差異がみられ、「十分承継されている」「部分的には承継されているがまだ不十分」ともに製造業の方が回答率が高く、「十分」と「部分的には」を合わせて「承継されている」とする回答は、製造業(77.6%)が、非製造業(67.6%)を10.0ポイント上回っている。

一方「ほとんど承継されていない」「承継する必要がない」については非製造業の方が回答率が高くなっている。

具体的な業種でみると、「十分」と「部分的には」を合わせて「承継されている」とする回答は、「その他の製造業」(100.0%)、「出版・印刷同関連産業」(91.7%)、「建設業」(83.7%)、「窯業・土石製品製造業」(82.2%)などで多くなっている。

技術・技能等承継の程度
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