(3)経営上の隘路
 企業の経営上何が隘路になっているかを15項目中3項目以内の複数回答を求めたところ、県全体で見ると全国平均と同様に、最も高い項目が「販売不振・受注の減少」68.0%、次いで「同業他社との競争激化」41.6%、「製品価格(販売価格)の下落」30.5%となっている。
 産業別で見ると、「製造業」「非製造業」とも「販売不振・受注の減少」が一番高くなっているが、次いで「製造業」では「製品価格(販売価格)の下落」36.0%、「納期・単価等の取引条件の厳しさ」29.4%、「同業他社との競争激化」24.6%となっているのに対し、「非製造業」では、「同業他社との競争激化」60.0%、「製品価格(販売価格)の下落」24.6%、「人件費の増大」17.4%となっている。
 業種別に見ると、ほとんどの業種で「販売不振・受注の減少」が一番高くなっているが、「金属・同製品製造業」「機械器具製造業」はそれぞれ56.5%、52.6%の同率で「納期・単価等の取引条件の厳しさ」も一番高くなっており、他に「納期・単価等の取引条件の厳しさ」が一番高くなっている業種は「繊維・同製品製造業」58.8%であり、「同業他社との競争の激化」が一番高くなっている業種は、「出版・印刷・同関連産業」76.9%、「運輸業」66.7%となっている。

    経営上の隘路(県全体)


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