〔様式10〕

平成○○年度事業計画書

○○組合

 1.事業方針
  経営の進展に伴い業者は益々激増し吾々の経営は非常な危機にさらされており本年はこれが頂
 点に達するものと考えられる。このためには、自治的な安定調整も必要であって、すでにこれら
 について検討が進められているが単に調整だけでなく他面自主的な行動をあわせ行うよう体制を
 整備することもゆるがせにできないことである。
  したがって、本組合はその特質上から組合事業と同志的結合の強化結束を固めつつ、その経済
 行動に主目標をおき、昨年に続いて差し当り仕入事業の推進を行ないさらに販売力の拡充を行う
 ことを方針とする。
 2.事業計画
 (1)組合の強化に関する事項
  (ア)増資の達成
     組合の増資は前年度において一応了解されたが、本年度は少なくとも上半期にこれを達成
    するものとし組合の資金充実を図ること。
  (イ)組合員の拡充
    組合員の資格あるもので適当なものについて加入運動を促進すること。
 (2)組合の運営の改善に関する事項
  (ア)組合員の取引限度の推進
     共同購買事業について組合員の仕入高の10%目標を引続いて推進すること。
  (イ)預り金の一部内部留保
     預り金のうち半額を組合内部に留保する制度を行い、自己資金の充実を図るとともにこ
    れを活用して、包装紙の統一、看板の統一などの共同宣伝、共同広告及び販売方法の統一
    に利用すること。
  (ウ)利用高逓増配当制の実施
     共同事業を利用するものに対してする特別分配金は基準利用高(組合基準の10%)を越
    えるものに対して逓増配当制を実施すること。
 (3)仕入の合理化推進に関する事業
  (ア)共同購入事業の継続
     本年度は共同購入事業の目標を年間6,000万円に拡大し(うち普通品2,400万円、特売品
    3,600万円)その取扱方法は従来の方法を更に引続いて行うこととること。
     この方法は次によること。
    A 普通品は従来どおりの方法で行い、取扱品は当分の間現行品目をもって行う。
    B 指定特売品についても従来の品目を続いて行うこととし、小ロの特売扱制をも考慮す
     るが、単に漫然と一口あてという方法を改め、一定の配送計画により受注、発送できる
     ようにすること。
    C 詰合品について内容も変えてA・B・Cの3種とし、少くとも1種は全組合員に供給で
     きる体制とする。この分についても受注発送を省略できるまでに発展させること。
  (イ)優良選定品の拡充と連絡の強化
     優良選定品と組合扱品との関連を緊密化し、一括支払、共同販売の実現更に一括購入も行
    うこと。
  (ウ)仕入先の総―化
     組合負の仕入先を統合し単純化を図り、仕入系路の明確化、仕入上の有利性を確保し共同
    力の発揚に努めること。
 (4)金融の合理化に関する事項
    運営資金の積立制の実現
     資金積立制を拡充実施し、組合員相互の利用に便利なように資金プールを作る。
 (5)経営の指導に関する事項
  (ア)経営の臨店指導の実施
     組合において外部の権威者を委嘱して経営および経理の指導を行う。これは希望による
    申込に応じて行うこととするが必要により組合独自で行う。
  (イ)経理の受託指導
     記帳経理を委任するものについて実施するが、要すれば同志会と連繋して特別会計で行う
    ことを考慮する。
 (6)教育情報に関する事項
  (ア)情報の提供
     組合員の経営に必要な資料の収集を行い、毎月2回情報の発行を行う。
  (イ)講習会および研究会の開催
     おおむね2カ月に1回程度の経営方法研究会、2カ月に1回程度の経営講習会を開催し、
    夏期に5日間程度の経理講習会を開催する。
 (7)福利厚生に関する事項
    昨年度に続いて厚生寮の設置を行う。